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Jan. 6, 2022

第312回:BtoBとBtoCでWebの売り方はどう違う?区分より購入までの動きを見る

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 法人向けのBtoBと、一般消費者向けのBtoCでは、Webの売り方はどう違うのでしょうか。私は、この区分だけで売り方を決めない方がよいと考えています。同じ法人向けでも、買うものによって判断の仕方は違うからです。 法人か個人かだけで、購入の仕方を決めつけない BtoBというと、社内で稟議を回し、じっくり比較して決める姿を思い浮かべるかもしれません。ただ、会社で使う備品のように、それほど大きな検討をせず購入するものもあります。 反対に、BtoCでも高額なものや、家族に影響するものは、よく考えて選びます。家族で相談するなら、決める場所がオフィスではなく家庭になっただけで、複数人が関わるという点では似ていますよね。 法人向けか個人向けかに加えて、その商品を実際にどう選んでいるかを見る必要があります。区分が同じだから、同じ売り方が合うとは限りません。 「BtoB向けのノウハウ」も、多くの法人取引で見られる動きに合うもの、と捉えるくらいがよいと思います。自社へそのまま当てはまる答えとは分けて考えてください。 お客様が触れる情報と、...
Dec. 27, 2021

第311回:口コミは宣伝の武器より、期待と実際の体験を近づける場所

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 「口コミって大事ですよね。どう活用していけばいいですか」と聞かれることがあります。その「活用」という言い方が、少し気になるんですね。自分たちの良さを宣伝する武器にしようとすると、評価を良くする方向へ考えが寄りやすいからです。 今回は、自社サイトへ載せる長文のお客様の声というより、星や短いコメントがつくレビューの話です。私は、その場所を、お客様が想像するものと実際のサービスのギャップを小さくするための場所だと考えていただきたいと思っています。 高い評価を集めるだけで終わらせない 星が高く、お礼の言葉が並んでいれば、それを見た方が安心して問い合わせたり、来店したりすることはあるでしょう。押し売りについての不満が並んでいるより、良い印象になるのは確かです。 ただ、そこだけ見ていると、良い口コミをたくさん知ってもらうことが目的になってしまいます。私は、それ以上に、読んだときの期待と、実際に買ったりサービスを受けたりしたときの違いを減らすことが大切だと思います。 口コミを通して作られる期待が、実際の商売の姿と合っているかを見てくだ...
Dec. 23, 2021

第310回:実店舗がECを始める前に知っておきたい、発送・管理・問い合わせの負担

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 実店舗に加えてネットショップも始めたい。販路を増やしたり、リスクを分けたりするために、ECを考えている方もいらっしゃると思います。 そのとき、どんなツールを使うか、何を売るかを考える前に、私がおすすめしていることがあります。できるだけ近い業種で、すでに通販をやっている方に、実際の話を聞いてみることです。 今回は、開店までの操作ではなく、始めてから「こんなに大変だったのか」とならないために、先に知っておきたいことをお伝えします。 近い業種の経験者に、大変だったことを聞いてみる ECを始めようとすると、成功事例や便利な仕組みに目が向くと思います。ただ、始める前に想像していなかったことに次々とぶつかり、続けるのが難しくなる場合もあります。 だからこそ、すでに経験している方から、何が大変だったかを聞いておいてほしいんですね。できれば、自分たちが扱うつもりの商品に近いものを、通販で売っている方です。 身近にいなければ、商工会や知り合いに紹介をお願いする方法もあります。表に出ているきれいな成功談だけでなく、つまずいたことや、続ける...
Dec. 13, 2021

第309回:独立開業のWeb集客はいつ始める?開業前に準備する理由と進め方

「お店が落ち着いてきたので、そろそろWebを活用したい」。独立開業や新規事業について、そんなご相談をいただくことがあります。ただ、私はWebの準備を、開業前から進めておくことをお勧めしています。 ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。ホームページを早く用意するだけの話ではありません。開業時の告知を生かし、忙しくなる前に段取りを決め、事業の進め方を考える。そのためにも、Webの準備を前倒しする意味があります。 開業の告知を見た人が、次に調べる場所を用意する お店を開くなら、店舗やスタッフの準備とともに、チラシやオープニングイベントを考えると思います。そうした告知で興味を持った方は、その後ホームページなどで情報を確かめることがあります。 どんな商品があるのか。営業しているのか。自分が行きたいと思えるお店なのか。せっかく関心を持ってもらえたときに、調べる先がない、情報がそろっていないのは、もったいないですよね。 店舗やチラシの準備と同じように、告知を見た人がWebで確認できる状態を、開業に合わせて用意してください。現場とWebを、別々の時期に始めるものとして考えないこ...
Dec. 3, 2021

第308回:みずほ銀行への行政処分ニュースから中小企業が受け取るべきもの

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 大企業の大きな障害の話を、中小企業の外注やシステム運用に引き寄せて読む視点が持てる。 「専門家に任せたから大丈夫」がなぜ危険なのかを、具体的な失敗構造として理解できる。 外部パートナーと仕事を進めるときに、発注側が果たすべき役割が明確になる。 みずほ銀行への行政処分というと、どうしても大企業の大規模システムの話に見えます。自社には関係ない、と感じる中小企業の方も多いかもしれません。ただ、この回で強調されていたのは、規模の違いに目を奪われるより、そこに表れている失敗の構造を読み取るべきだという点でした。 システムそのものの難しさ以上に問題なのは、誰が何を見て、誰が責任を持ち、誰が異常を口に出せるかという運用と文化の部分です。そこは、ホームページ制作でも、システム開発でも、外部への発注全般でも、そのまま通じます。 起きていたのはポテンヒットの連発 回の中では、この一連の障害を「ポテンヒット案件」と表現していました。野球で、誰かが取るだろうと見送ったフライが、そのまま落...
Nov. 21, 2021

第307回:Googleの「ランキング要因」を追いかける事に意味はあるのか?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) Google のランキング要因を細かく追いかけることが、いまなぜ有効な戦い方になりにくいのかがわかる。 SEO で本当に見るべきものが、個別テクニックではなく検索体験全体にあることが整理できる。 日々の検索行動をどう自社改善につなげるかの視点が持てる。 SEO の話になると、どうしても「何が一位の要因なのか」「どのランキングファクターが効くのか」という問いに引っ張られがちです。けれど、この回で語られていた結論はかなりはっきりしています。細かなランキング要因を追いかけること自体には、もうあまり大きな意味がない、というものです。 もちろん、Google が何を重視しているのかをざっくり把握しておく必要はあります。ただ、それを「この項目が一位、次がこれ」と分解して攻略する発想は、今の検索環境では長持ちしません。アルゴリズムが複雑になり、機械学習の比重も高まり、何がどう効いているかを単純な一覧表で扱える段階ではなくなっているからです。 ランキング要因という発想の限界 昔は...
Nov. 9, 2021

第306回:自社の動画制作で押さえたい、構成・音声・撮影・編集の順番

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 自社で動画を作ろうとすると、どの編集ソフトを使うかが気になると思います。外注していたものを自分たちで作りたい、これから動画を始めたい。どちらの場合も、道具をそろえるところから考えたくなりますよね。 ただ、中小企業がお客様に商品や会社のことを伝える動画なら、私はソフトから入らない方がいいと考えています。先に決めたいのは、何を見てもらい、どういう印象を持っていただきたいかです。 きれいな映像より先に、本当の姿が伝わるかを考える 外へ頼んで立派な動画ができると、「いいものができた」と思いますよね。PRやCMとして使うなら、それが必要なこともあります。でも、販売や問い合わせにつなげたい場合、きれいに仕上がっていることと、使いやすいことは別なんです。 私が一つの目標にしていただきたいのは、お客様に「これは実際の姿なんだな」と思ってもらえる動画にすることです。その土台の上に、伝えたいメッセージを載せます。 商品を実際に手に取るとどんな感じなのか。写真で見た印象と違わないのか。そういうところを確かめたい人に、現物の様子を見せる。企業の...
Oct. 25, 2021

第305回:検索順位だけでなく、検索結果でどう選ばれるかを確認する

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 ホームページを改善しようとすると、ページの中身ばかりを見てしまいがちです。でも、お客さんがそこへ入ってくる前に、検索結果でどのように見えているかも確認しているでしょうか。 自分たちが力を入れているキーワードで検索して、周りにどんな会社やコンテンツが出ているかを見る。今回は、順位の数字だけでは分からない「選ばれ方」の話をしたいと思います。 お客さんは検索結果を全部見るわけではない 自分の仕事とは関係のないことを検索するときを思い出してください。候補がずらっと出てきても、全部のページを開くことはありませんよね。いくつか見た中から、この二つか三つを見よう、あるいはこれだけでよさそうだと選ぶはずです。 そのときの判断材料になるのは、タイトルやその下の説明文、画像があれば画像です。特にスマートフォンでは、画面に出ている限られた情報で選ぶことになります。 検索結果に出たことと、そこから自分たちを選んでもらえることは別の問題です。順位が変わっていなくても、見え方が変わればクリックされ方や、訪ねてくれる人が変わる可能性があります。 例...
Oct. 13, 2021

第304回:地方の副業人材活用事例は、報酬と調整役まで見て読む

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 地方の企業と、都市圏で副業をしたい方を結びつける。そういう事例を読むと、自社でも安い費用で良い人に手伝ってもらえるのでは、と感じるかもしれません。ただ、そこに書かれている形を、そのまま実践できると思うと危ないんですね。 社外の人材を活用すること自体は、中小企業にとって大事です。距離が離れている人や、限られた時間だけ働ける人にも力を貸していただく。そのとき、成功しているように見えるマッチングを、どこから見るかという話をしたいと思います。 低い報酬だけを、成功の理由として読まない きっかけになったのは、日経トップリーダーの2021年10月号に載っていた、鳥取県の副業・兼業人材活用の記事です。県内の中小企業が、間に入る組織の支援を受けながら、都市圏の人材とつながるという事例でした。 その記事を読んで私が気になったのは、金銭だけで釣り合いが取れているのか、ということです。地域を助けたい、プロジェクトを通じて学びたい。そうした思いのある方が、仕事を引き受けていました。受け入れる会社側からも、この報酬でここまでやってもらっていいのか、...
Oct. 1, 2021

第303回:Webマーケティングの用語を追う前に、背景とお客様を知る

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 お客様と話したり、自分の本棚を見渡したりしていて、改めてお伝えしたいと思ったことがあります。Webやマーケティングには、いろいろな新しい名前の考え方が入ってきますよね。ただ、現場の感覚からいうと、その言葉を追いかけるだけでは、あまり役に立たないことが多いんです。 その考え方に携わっている方には申し訳ないのですが、なぜそう感じるのか。言葉の背後にあったものが、名前だけになると抜け落ちてしまう、というところを押さえていただきたいと思います。 同じ言葉でも、思い浮かべているものは違う 例えば、「赤い色鉛筆を取って」と言われたときに、自分が想像している赤と、相手が想像している赤は違うかもしれません。「今日のお客様は、とても反応が良かったです」という報告でも、自分の思う反応の良さと、報告した人の思う反応の良さは、全然違うことがあります。 言葉は物事を伝えることを優先するために、後ろにあるいろいろな情報を畳み込んでいるんですね。新しい用語も同じです。最初に考えた人は、背景の知識や思考があって、「こういう考え方をしたらいいのではないか。...
Sept. 17, 2021

第302回:中小企業デジタル化応援隊事業失敗とBNPL(後払い)ニーズに共通するもの

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 中小企業デジタル化応援隊事業が広がりにくかった背景を捉え直せる 後払いニーズの広がりと、無形サービスの売りにくさの共通点がわかる これからの商品設計で考えるべきお金の流れを整理できる 今回の話は、一見すると別のテーマを扱っています。中小企業デジタル化応援隊事業の不正問題と、BNPL、いわゆる後払いの広がりです。ただ、この二つを並べて考えると、今の市場で起きている変化が見えやすくなります。 共通しているのは、人が「払ってから確かめる」ことに以前より強く抵抗するようになっている点です。とくに、助言やコンサルのような無形サービスは、その変化の影響をかなり受けています。 知られていなかった制度が示すもの 中小企業デジタル化応援隊事業は、助言やアドバイスの費用を補助するという、かなり珍しい制度でした。条件面だけ見れば、使う側にとっては相当においしい仕組みです。ところが、実際には存在自体を知らなかった人がとても多かった。業界の中では盛り上がっていても、世間にはほとんど届いてい...
Sept. 9, 2021

第301回:SNS上のSEO情報は事業会社には合わないか意味が薄い…その理由と背景

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) SNS上のSEO情報がそのまま事業会社に役立ちにくい理由がわかる SEOをテクニックではなく集客設計として捉え直せる 地域商圏の会社が情報を受け取るときの注意点を整理できる SEOの情報を探そうとすると、今でもSNSやネット上には大量のノウハウが流れています。タイトルタグの書き方、見出しの付け方、キーワードの攻め方など、手法だけを切り出した話は目に入りやすいです。ただ、中小企業の集客を支える立場から見ると、そうした情報は事業会社には合わないか、合っても意味が薄いことが少なくありません。 今回の中心にあるのは、SEOを「検索エンジン最適化」という言葉のまま受け取ると、手段だけを追いかけて失敗しやすい、という話です。 SEOを手段ではなく目的のように扱う危うさ SEOは本来、検索エンジンから見込み客を集めるための一つの手段です。ところが「SEO」という言葉が独り歩きすると、何を実現したいのかを飛ばして、タグやキーワードのような細かい施策ばかりを見てしまうんですよね。 ...
Aug. 27, 2021

第300回:地域の中小企業にSNSは必須?商圏・運用の手間・使う目的から考える

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 ホームページをリニューアルする際に、「この機会にSNSもちゃんと活用したい」とご相談いただくことがあります。周りの会社が使っていたり、成功した話を聞いたりすると、気になりますよね。 ただ、中小企業、特に営業エリアが決まっている会社の方には、SNSに期待しすぎないでいただきたいとお伝えしています。始めること自体より、そこで何を得たいのか、自社の商売につながる使い方なのかを先に考えてほしいんです。 フォロワーの増加と、商圏のお客様の増加を分けて見る SNSで発信すると、自分たちの営業エリアの外にも情報が届きます。見てもらうためには、地域の同業者だけでなく、全国で発信している会社や人たちとも、関心を引くための競争をすることになります。 ところが、営業エリアの外にいる人には、商品やサービスを提供できない商売もありますよね。フォロワーや「いいね」が増えたとして、その人たちは自社のお客様になり得るのか。そこを一緒に考えなければいけません。 SNS上で反応が増えることと、自分たちの営業エリアで商売につながることは、同じではありません。...
Aug. 12, 2021

第299回:Webが苦手なら、一ページの実践から経験をためる

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 WebやITが苦手だというお話を、ご相談の中でもよく聞きます。世の中に出ている活用事例を見ると、自分たちだけが使いこなせていないのでは、と感じるかもしれません。 でも、取り上げられるのは、うまくいった事例が中心です。苦手だと感じている会社もありますから、そこだけ見て焦らなくてよいと思います。ただ、分からないから全部外へ任せて、結果だけ聞けばよいという状態からは、少しずつ進んでいただきたいんですね。 自分で経験すると、提案の聞き方が変わる 会社を続けるためのやり方も、先輩経営者が試行錯誤してきたことを、私たちは受け継いでいます。書籍やセミナーから学ぶこともあるでしょう。ただ、そこで聞いた方法を、そのまま自社へ持ち込んでも、うまくいかないことがありますよね。 Webも同じで、外から取り込んだものを、自社の文化や仕事のやり方に合わせる必要があります。そのときに、自分たちでもやってみた経験があるかどうかは、大きいと思います。 経験があると、説明を聞いたときに、自分たちの仕事へ引きつけて考えられるようになります。例えば野球観戦でも...
Aug. 4, 2021

第298回:会社が変われないときは、一度に起こす変化を小さくする

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 環境が変わったので、自分たちの会社も変わらなければいけない。そう思って大きく動こうとしたのに、社内外の反発でうまく進まず、結局は今までのやり方を強めるだけになってしまった。そういうご相談を受けることがあります。 このときに考えたいのが、一度に起こそうとしている変化の大きさです。大きな変化を何とか通そうとする前に、小さな変化を日常に組み込めないか、というお話です。 事例の派手さより、小さく変われたことに注目する 2021年版の小規模企業白書を読んだとき、事例をどう受け止めるかが大事だなと感じました。新型コロナの影響で売上が落ちた中で、何をしたかという事例がいろいろ載っていたんですね。 例えば、地元の精油を使ったオリジナルの香りを作ってほしいという旅館からの依頼に応えた話。タクシー会社が、テイクアウト商品の配達や薬の受け取りなどをするサービスを始めた話。ヨガ教室で、パソコンやスマートフォンは使わないおばあちゃんがDVDは見ていることに気づき、DVDを作った話などです。 読んでみると、「それはうちでも考えた」「ちょっとしたとこ...
July 27, 2021

第297回:メールアドレスのリストは、増やすだけでなく手入れする

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 メールの配信先が何万人になった、という数だけを大事にしていないでしょうか。お客様や見込み客との接点として、メールのリストを育てることは重要です。ただ、増やすことと同じように、今は必要としていない方へ送り続けないことも考えたいんですね。 今回は、メールアドレスのリストのクリーンナップについてお伝えします。配信数を小さくすること自体が目的ではなく、必要な方へ届けられる関係を保つための手入れです。 一度得たアドレスを、ずっと同じように扱わない 展示会で名刺をいただいた、お問い合わせを受けた、訪問先で連絡先を教えていただいた。そうしてできたリストをためておき、時々、全員へ同じメールを送る会社もあると思います。 でも、受け取る方の状況は変わります。一度登録したけれど、今は必要がない。キャンペーンをきっかけに登録しただけで、その後の案内にはあまり関心がない。自分の受信箱を見ても、届いたら必ず読むメールは、ごく一部ではないでしょうか。 過去に接点があったことと、今も配信を必要としていることは、同じではありません。それを考えず、とにかく...
July 25, 2021

第296回:WebやITが苦手な企業におすすめのホームページ高速化とは?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) ホームページ高速化は、検索対策だけでなく、離脱や回遊、問い合わせ率に効く実際の現場課題だと分かる。 WebやITが苦手な会社は、まず運用を崩さず効果が出る手から着手する方がよい。 特に優先しやすいのは、レンタルサーバーの見直し、圧縮や通信方式の設定、画像の軽量化である。 計測ツールだけで判断せず、実際の利用環境で体感速度を確かめることが欠かせない。 高速化が重いテーマになる理由 ホームページの高速化というと、細かい技術の話になりがちです。そのため、社内に詳しい人がいない会社ほど、何から手を付ければよいか分かりにくいテーマでもあります。ただ、難しいから後回しでよいわけではなく、ページがすぐ表示されるかどうかは、そのままお客さまの行動に響きます。 順位より先に体験へ効く 検索順位のためだけに高速化するというより、読み込みが遅いと、そもそも他のページを見てもらいにくくなります。最初にぱっと表示されるか、操作できるまで待たされないか。この差は、回遊や問い合わせ率にかなり...
July 16, 2021

第295回:音声コンテンツは見通しOK、では音声検索の世界にどう備えるか?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 音声検索は、すべてが耳と口だけで完結する世界として考えない方がよいと分かる。 先に備えるべきなのは、顧客が実際に使う言葉や質問に合わせてコンテンツを整えることである。 一問一答を並べるだけでなく、一つの質問にきちんと答えるページを増やすことが有効である。 音声で返される場面を考えると、要約や要点の整理もますます重要になる。 音声検索を考える前提 音声コンテンツの広がり自体は、かなり見通しが立ってきています。作るコストは動画より低く、移動中や運転中のように耳の方が合う場面も多いからです。ただ、その先にある音声検索への備えを考えるときは、少し前提を置き直した方がよい、というのが今回のお伝えしたいことでした。 入力と受け取りを分けて考える まず切り分けたいのは、音声で入力することと、その結果を音声だけで受け取ることは別だという点です。話しかけて検索する精度は上がっていても、返ってくる情報まで全部耳だけで理解するのは難しい。視覚を使わずにやり取りを完結させるのは、まだ相...
July 7, 2021

第294回:Webコンサルの観点で押さえる2021年度中小企業白書の要点

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今回は、2021年度の中小企業白書をWebコンサルの視点で読むと何が見えてくるかを整理します。WebやITの話から少し離れて見えるかもしれませんが、そもそもそれらは経営課題を解くための手段です。だからこそ、白書をどう読むかは、そのままWeb活用の考え方にもつながります。 倒産件数が抑えられている一方で、頑張り続けてきた経営者や支える側の疲れはかなりたまっています。そんな時期だからこそ、派手な手段の話ではなく、会社がどう変わると前へ進みやすいのかを押さえておく意味があります。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) WebやITは経営課題を解く手段であり、数字と戦略から逆算して使うべきだと分かる。 変化には経営者から現場までの巻き込みと、無理のない速度でのリテラシー向上が欠かせないと整理できる。 企業文化を言い訳にせず、コアバリューから変化の方向を決める必要があると見えてくる。 成功事例は手段を真似るのではなく、裏の準備や偶然の当たり方まで読むべきだと分かる。 WebやITを目的にしない 白書を読むとき...
June 29, 2021

第293回:経営者側労働事件のプロ向井蘭先生に聞く、企業とフリーランスの幸せな関わり方

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今回は、企業とフリーランスがどう関わると幸せになりやすいのかを整理します。WebやITを進めたいのに人を正社員で採りにくい、固定費も重くしたくない、でも個人へ頼むのは不安だ。そう感じる中小企業にとって、外部人材との付き合い方は避けて通れないテーマです。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 一発で当てようとする発想が、フリーランス活用への過剰な不安を生んでいると分かる。 業務委託は雇用より切り替えやすく、中小企業には試しながら相性を見る余地があると整理できる。 契約や法律だけでは守りきれず、発注内容の明確化と検収の力が不可欠だと見えてくる。 良い人は良い依頼元を選ぶため、企業側が働きやすい相手になる必要があると分かる。 フリーランス活用を恐れすぎない 個人へ仕事を頼むとなると、ちゃんとやってくれるのか、連絡が取れなくならないか、法律で守れるのか、と不安が先に立ちます。その気持ちは自然ですが、最初の捉え方を少し変えるだけで見え方はだいぶ変わります。 一発で当てようとするほど苦しくなる 不安が大きくな...
June 25, 2021

第292回:Webマーケティングは何から勉強する?担当者が実務を通じて学ぶ進め方

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 Webマーケティングを勉強したいけれど、何から始めればよいのでしょうか。担当者になった方からも、社員に学んでもらいたい方からも、よくいただくご質問です。 私がお勧めしているのは、まず目の前で必要になったところから学ぶことです。全体を理解してから動きたい気持ちは分かりますが、その順番が誰にでも合うとは限りません。 全部を覚える前に、今何に困っているかをはっきりさせる Webマーケティングは、商売の中でWebを使う仕事です。検索の仕組みだけでなく、お客さんの理解や伝え方、売り方にも関わります。最初に全体を薄く知っておこうと思っても、範囲はかなり広いんですね。 営業を学びたいと言われたときにも、その方が今どんな仕事をしていて、どこで困っているかを聞くと思います。それと同じように考えてみてください。 学ぶ順番は、知識の一覧からではなく、今解決したい問題から考えましょう。サイトへ人が来ないことに困っているのか、数字を見ても意味が分からないのか。それによって、最初に調べることは変わります。 まだ利用者としての感覚がないなら、実際に...
June 17, 2021

第291回:中小企業がWebを活用できるようになる「第一歩」の踏み出し方

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今回は、中小企業がWebやITを使いこなせるようになるための「最初の一歩」を整理します。派手な改革や大きな投資に見える話ほど目を引きますが、実際に前へ進みやすいのは、もっと地に足のついた始め方です。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) DXのような大きな号令より、目に見えて楽になる小さな導入の積み上げが効くと分かる。 電話対応、FAX、資料共有、問い合わせ導線など身近な工程から変えると苦手意識がほどけると見えてくる。 ツールは後でつながる前提で選び、導入理由と結果を社内で共有することが重要です。 会社が柔らかくなると現場から提案が出始め、WebやITが自走しやすくなると分かる。 最初から全社改革を狙わない WebやITが苦手な会社ほど、最初に大きく変えようとしてしまいがちです。ただ、そこから入ると止まりやすくなります。 大きな変革は組織ほど失敗しやすい いきなり全社の仕組みをひっくり返す、DXだから一気に変わる、といった進め方は現実に乗りにくいです。特に部署が分かれていて、役割も文化もそれぞれ違...
June 7, 2021

第290回:独立に向いているかを、仕事への好奇心と自分の経験から考える

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 自分は独立して仕事をするのに向いているのか。今すぐではなくても、将来は個人で働くことを考えている方には、気になるところだと思います。 私自身、大学在学中に一度開業し、そこで失敗して、ほぼ畳んだ状態にしています。その後、いろいろな仕事を経験してから二回目の独立をし、今の法人設立につながっています。その経験と、起業したい方のお話を聞いてきた中で感じることをお伝えします。 営業力の前に、世の中への好奇心があるかを考える 個人事業主に向いている人という話では、営業ができること、仕事を自分で完遂できることなど、いろいろな条件が挙がります。もちろん、その通りだと思います。代わりにやってくれる人がいるわけではありませんからね。 ただ、私がもっと根っこの部分で大事だと思うのは、世の中に興味を持てるかどうかです。人に対してだけでなく、いろいろなものに好奇心を持ち、この世の中を楽しいと思えるかということですね。 目の前の仕事や仕組みに興味を持ち、何を提供したら役立つだろうと考えられることが、独立の適性に大きく関わると思います。これは、私が経...
May 27, 2021

第289回:Z世代は本当に「自分で調べるのは面倒くさい」のか?その裏にある情報を得るための行動の変化とは

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今回は、Z世代は本当に「自分で調べるのは面倒くさい」のか、という話を整理します。結論は単純で、調べなくなったのではなく、調べ方と選び方の位置が前にずれただけです。その前提で見ると、売り手が考えるべき接点も、商品設計も、かなり変わってきます。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) いわゆるZ世代は、考えずに勧められたものを買っているのではなく、情報が集まる仕組みを先に整えていると分かる。 最終判断が早く見えるのは、比較検討が消えたからではなく、前段階でフィルタリングが進んでいるからです。 売り手は、商品そのものの文脈だけでなく、その手前にある課題や生活文脈へ入り込む必要があると見えてくる。 変化するニーズへ合わせるには、商品や見せ方の柔軟さに加えて、会社としてのミッション共有も重要だと理解できる。 Z世代を誤解しない 「最近の若い人は自分で調べない」「SNSで誰かがおすすめしたものをそのまま買う」という考え方・方向性は、表面だけを見るともっともらしく見えます。ですが今回の話では、その理解は危ないと言って...