Episodes
April 12, 2024
第513回:その常識もう通用しない?AIによるマーケティングファネルの変化
https://media.blubrry.com/web_marketing_jp/content.blubrry.com/web_marketing_jp/_512_.m4a このサイトで聞く 内容について 多くの企業が前提とする「ファネル」。しかし、今の顧客はもっと複雑で、直線的には動きません。今回の配信では、この伝統的モデルからの脱却を提案。現場のデータや顧客インタビューから見えてきた、現代のリアルな購買プロセスを解説します。さらに、今後の主流となりうるAI検索(AI Overview)そしてその先のAI ModeとよばれるものやAIエージェント主導の世界にどう備えるべきでしょうか。 また、GoogleのAI検索の台頭も重要な動向。従来の検索結果表示とは異なり、AIが直接回答を提示するようになることで、ユーザーの検索行動が大きく変化する可能性があります。従来の画一的なモデルに頼るのではなく、ユーザーの実際の行動を把握し、それに合わせた施策を立てることが重要。バイアスをかけずに、ユーザーの生の行動を観察し、それに合わせた施策を立てなければなりません。 TOPICS セー...
512
April 2, 2024
第512回:ウェブコンサル業界の現実、良いパートナーと出会うために知っておくべきこと(令和6年版)
Web集客のパートナー選びは、事業の成長を左右する重要な決断です。しかし「ウェブコンサルタント」の実態は不透明で、誰を信じれば良いか分からないという声も聞かれます。今回は、コンサルタントのスキルセットや提案の傾向、そして長期的な成功に繋がる「卒業前提」の関係性の築き方について解説します。
511
March 25, 2024
第511回:事業毎にWebサイトやドメインは分けるべき?分けないべき?
このサイトで聞く ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 事業が複数あるときに、Webサイトやドメインを分けるべきかどうかは「これが正解」という結論がありません。そこで今回は、SEOや運用の都合よりも先に、お客さんが迷わず目的を達成できる形をどう選ぶかを整理します。さらに、同じ場所に置くと良い影響が出るケースと、逆に印象を落とすリスクがあるケースの見分け方も含めて、判断の軸を持ち帰れる内容にしています。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 「分ける/分けない」の前に、お客さんにとって使いやすい形を決める 事業同士をどれくらい行き来してほしいか(距離感)で構成が見えてくる 情報を増やすほど見られるとは限らないので、ナビゲーションは絞り込む 形が決まってから、SEO・広告・アクセス解析をその形に合わせて最適化する 結論:「分ける/分けない」はケースバイケースです 最初にお伝えしたいのは、このテーマに対して万能な正解はないということです。事業の性質やお客さんの動き方、社内体制、これから注力したい方向によって、どの形が最も良いかは変わります。 選択...
510
March 18, 2024
第510回:データ活用の第一歩は、現場で必要な情報を共有し、使ってもらうこと
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 データ活用というと、専門の人材や高価なツール、きれいに整理されたデータベースが必要だと思っていませんか。「うちにはそういう人はいないから」と、始める前に身構えてしまう中小企業の方もいらっしゃると思います。 もちろん、専門性が必要な仕事はあります。ただ、最初の一歩はもっと身近なものでいいんです。みんなが知っておいた方がいいことを集めて、必要なときに見られるようにする。まず、そこから考えていただければと思います。 一度の訪問で修理できるように、何を共有するか 以前、ガス会社のデータ活用についての記事を読んだことがあります。会社名や細部は今はっきり思い出せないのですが、印象に残っているのは、最初から高度な分析をしたわけではなかったという点です。 修理に行くお客さんについて、どの型番を使っているか、前にどこが壊れたか、どんな問い合わせがあったか。そうした履歴を、お客さんの番号から見られるようにするところから始めたという話でした。 目的が大事なんですね。給湯器が壊れて修理を呼んだら、まず状態を見て、部品を確認し、後日もう一度来るこ...
509
March 11, 2024
第509回: 文章が伝わりにくいときに見直したい5つのポイント
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 自分ではよく書けたと思っているのに、お客さんに見てもらうと「分かりづらい」と言われてしまう。あるいは、Clarityのようなマウストラッキングのツールで見てみると、どうも文章を読んでもらえていない。コンテンツをどう良くしたらいいのか、悩むことはあると思います。 ライティングは、それだけで一つの職業が成立するくらいのスキルです。ライターの仕事には洞察力や経験、構成力、取材力なども含まれますから、簡単にうまくなるとは思いません。ただ、すぐに試せる考え方やテクニックはいくつかあります。 私も技術評論社さんから本を出しましたが、書いた原稿で残ったのは、だいたい3分の1くらいなんですよ。癖なのか、不安なのか、いろいろな角度で同じことを書いてしまうんです。編集さんに見てもらうと「こことここは同じだから」とバッサリ。たぶん3倍くらい書いて、残ったものが本になっています。実際に読んでみるとちゃんとまとまっているので、自分が悪かったなと思うわけですが。 今回は、Content Marketing Institute(CMI)の「6 Easy ...
508
March 3, 2024
第508回:情報過多のWeb業界で私が考える情報選定の基準とは?
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、情報過多になりがちなWeb業界で、私が「どの情報を取り、どの情報を距離を置くか」を決めるときの基準を整理してお話しします。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 情報を取りこぼさないことよりも、頭と時間を守りながら必要な情報を選び取るための「判断の軸」が分かります。特に、情報源の入口を絞る考え方と、信頼しやすいメディアの条件、無料情報との付き合い方、そして検証のしかたを、私の実感ベースでまとめます。 情報の入口を絞る理由と、絞るときの考え方 「信頼してよい情報源」を判断するための基準 無料情報を読むときに、気をつけて見ているポイント 一次情報とキュレーション(まとめ)の関係を、どう捉えるか 取りこぼし前提で、必要な情報を拾う仕組みの作り方 情報の入口を絞るのは、取りこぼしより「消耗」が怖いから 情報が多すぎると、目に入ったものがそのまま頭に残ってしまうことがあります。はっきり覚えている情報だけでなく、なんとなく心の奥に引っかかって、気づかないうちに脳のリソースを使ってしまうものもあります。 ...
507
March 1, 2024
第507回:大手の行う戦略PRは中小企業には無関係なのか?活用の考え方
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、PRというものに中小企業がどう向き合うかを、少し違う角度から整理していきます。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 大手が行う「空気をつくる」ような戦略PRが、中小企業にとって無関係ではない理由が分かります。そのうえで、同じことを再現するのではなく、できあがった流れを自社の販売促進に無理なく活かす考え方を持ち帰れます。 大手の戦略PRが「関係ある」と言える背景 睡眠市場(スリープテック)を例にした、流れの見つけ方 自社の理念や現場に合わせて、事故なく始めるコツ 「選ぶ理由」をこちらから用意する、という発想 大手と中小企業は違うが、経済の中ではつながっています 大企業や目立つ企業がつくる流れに対して、「うちは規模が違うから関係ない」と線を引いてしまうことがあります。確かに、予算も体制も違うので、そのまま真似することは現実的ではありません。 ただ、経済としてはつながっていますし、世の中の流れが購買行動に影響する以上、無関係とも言い切れません。むしろ、予算がある企業が時間とお金をかけてつくった流れ...
Feb. 26, 2024
第506回:とにかく強いメッセージをぶつけてパワーで勝とうとするのは難しい
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。先週、某所でクローズドのセミナーを行ってきました。セミナーはフィードバックも得られますし、話している最中に自分で気づくことも多いので、毎回学びがあります。 今回はその中から、「いまの時代、これは前提として考えておいたほうがよいかもしれない」と感じた点をひとつ取り上げます。すぐに手順化できるハウツーというより、考え方の整理に近い内容なので、流しで聞くような感覚で読んでいただけると嬉しいです。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 強いメッセージやキャンペーンを打っても反応が取りにくいとき、どこでつまずいている可能性が高いのかが分かります。セールスファネル(認知→興味→比較→成約の流れ)の手前で起きている変化を踏まえ、まず何を点検し、どこから整えていくかの視点を持ち帰れます。 「伝える前に越えるべき関門」が増えた、という感覚の正体 強いメッセージより先に必要になってきた「信じてもらえる状態」 会社概要・事例・お客様の声が先に見られる流れへの向き合い方 自社の情報が“ミュート”されていないか確かめるための考え方...
505
Feb. 19, 2024
第505回:発注先はフリーランスにすべきか企業にすべきか?大事なのはそこではない
このサイトで聞く ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は「発注先はフリーランスにすべきか、企業にすべきか」という、よく出てくる話題を取り上げます。X(旧Twitter)でも見かけますし、お客様からも時々聞かれるので、いまの感覚で整理しておきたいと思いました。 結論から言うと、フリーランスか企業かという二択そのものよりも、もっと大事な点があります。そこを押さえると、発注の失敗を減らしやすくなります。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 発注先を「フリーランスか会社か」で判断してしまう落とし穴と、現実的な選び方の軸が分かります。特に、成果を左右しやすい“担当者”の見極め方、契約前に確認したいこと、提案書だけで決めない理由、小さく試していく進め方を整理します。 二極で切り分けるのが難しい理由(グレーゾーンの広さ) 会社の規模より「担当者」で結果が変わりやすい話 最初の打ち合わせ相手が“実担当”かを確認する重要性 提案書・コンペだけで判断しないほうがよい背景 お互いが気持ちよく進む「対等な関係」のつくり方 フリーランスか企業か、で分ける...
505
Feb. 4, 2024
第504回: Web関連の重要情報、きちんと受け取れる体制になっていますか?Gmailスパム対策強化から考えるべきポイント
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今回は、Gmailの迷惑メール対策(送信者ガイドライン)の強化を題材にしながら、「大事なWeb関連情報を、社内できちんと受け取れる状態になっているか」を見直すお話です。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) Gmail宛のメールが届きにくくなる、迷惑メールフォルダに入る、といった話は技術論に見えますが、実はもっと根の深いテーマにつながっています。 この回を読むと、「そもそも重要な変化に気づけない状態」を抜け出し、配信や運用の異変を早めに察知できるようになるための考え方と、具体的な見直しポイントが整理できます。 Gmailの変更を「知らなかった/知っていたが動けなかった」状態がなぜ危険か 配信状況(到達・開封など)を把握せずに運用を続けるリスクと、整え方 リスト運用(承諾・クリーンアップ)の考え方と、見直しの手順 Gmailの変更は「メールの話」だけでは終わりません Gmailは、多くの方が日常的に使っているメール基盤です。業務でGoogle Workspaceを使っていなくても、やり取りの中心がGmai...
504
Jan. 30, 2024
第503回: HTML構造はSEOにほぼ無関係、だがAI検索時代では重要
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今回はSEOの話として、「HTML構造はランキングにほぼ影響しない」と言われる一方で、AI時代にはむしろ重要性が増すのではないか、という点を整理します。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) HTMLを正しく書くことが、すぐに順位を押し上げるような話ではありません。 けれども、検索結果の見え方や、AIによる要約・引用のされ方まで含めて考えると、基本のマークアップを整えておく意義はじわじわ増しています。 この回では、HTML構造の扱いについて「誤解されやすいポイント」をほどきながら、どこまでを“最低限”として押さえるべきかをまとめます。 「HTML構造はSEOに無関係」と言われる背景と、本来の意図 ランキング以外で起きる変化(タイトル・スニペット等)との関係 AI時代に向けて、誤解を減らすためのマークアップの考え方 「HTML構造はSEOにほぼ無関係」と言われる理由 SEOの文脈で、HTMLの正しさ(バリデーターで満点かどうか)が話題になることがあります。 20年ほど前から制作をしている方だと、HT...
503
Jan. 28, 2024
第502回: Googleの初心者むけSEOガイドがボリューム半減?そこから考えるこれからのSEO
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今回は、Googleの「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」がリライトされ、分量が大きく減るらしい、という話題から、これからのSEOをどう捉えるかを整理します。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) スターターガイド縮小の意図を、過剰に読み替えないための視点 「Googleが言う必要がないこと」を削る流れが意味するもの AIが絡む時代に、SEOをどう進めるか(改善の回し方) スターターガイドの縮小は、Googleの方針転換というより、重複の整理と、初心者向けとしての役割の再定義です。 分量が半分になったからといって、やるべきことが大きく変わるわけではありません。 発言の切り取りや噂を追うより、必要な情報を分かりやすく出し、受け取られ方を観察し、改善を回す。これがこれからのSEOの軸になります。 今回の話題は「Googleの大きな方針変更」ではありません 今回取り上げるのは、Googleのポッドキャスト「Search Off the Record」の2024年1月25日公開回「Rewriti...
Jan. 22, 2024
第501回: 「Webに社内が興味を持ってくれない…どうしたら?」をぎょうざの満洲の記事から考える
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は「Webに社内が興味を持ってくれない…どうしたら?」というご相談を、ぎょうざの満洲の話から考えていきます。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 社内がWebやデジタルに前向きになってくれないときは、まず「一度体験してもらう」ことが近道になりやすいです。最初は完璧な施策を狙うより、数字で変化が見える小さな取り組みから始めて、社内の空気を少しずつ変えていきます。 また、反対が出やすいテーマでも前に進めるために、一部で試して、手応えが出たら広げるという進め方がおすすめです。この記事では、その考え方を自社のWeb施策に置き換えるヒントまで整理します。 テーマ1:社内が動かないときに起きていること 「新しいことを始めたい」「今やっていることをもっと強化したい」と思っていても、周りの反応が鈍いことはよくあります。 担当者の立場なら、上の理解が得られず予算や人がつかない、協力が得られないという形で表れます。 上の立場でも、「変わらなければ」と思っていても社内の空気が追いつかず、部署間の対立に発展してしまうことが...
502
Jan. 16, 2024
第500回: 「ウェブへの熱意とモチベーション」が成果を出す必要条件(十分条件ではない)
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、2023年に現場でいろいろ感じたことを踏まえて、2024年をウェブ(Web)やIT、デジタルの活用で前に進めるために欠かせない話を、ひとつに絞ってお伝えします。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 成果を出すために必要なのは、外部に頼むか内製化するか以前に、自分ごととして関わる熱意とモチベーションです。 受け身のまま「良い会社に頼めば何とかなる」という考え方だと、いまの環境ではなかなか前に進みません。 この記事では、受け身が生む問題点を整理したうえで、私が理想だと思う「無理に内製化しないけれど、正しく受発注できる状態」をどう作るかまで、論理的にまとめます。 2023年に強く感じたのは「丸ごと任せきり」がまだ多いこと 2023年、そしてそれ以前からも感じていたのですが、ウェブやIT、デジタルに対して「できれば触れずに済ませたい」「まとめて任せたい」という空気が、まだ残ったままように思います。 もちろん、今ご一緒しているお客様に向けて言いたいわけではなく、現場で相談を受ける中での一般的な傾向としてで...
501
Jan. 2, 2024
第499回: Web業界に限らず「マッチング・一括見積サイト」は使わない方がよい理由
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、Web業界に限らず「マッチング・一括見積サイト」は使わない方がよい、という話を整理してお届けします。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 結論から言うと、マッチング・一括見積(比較)サイトは、短期的には楽でも、長期的にはおすすめしません。理由は大きく3つで、中間マージンで予算が目減りすること、価格競争で品質のしわ寄せが起きやすいこと、そして自社の「探す・見抜く筋力」が育たず、依存させられてしまうことです。 あわせて、「それでも探すのが怖い」というときに、どこへお金を使うと自社の資産が残るのか。私なりの現実的な代案もまとめます。 新年のはじまりに触れておきたいこと ※これは2024年の第1回で、収録は1月1日の深夜24時57分ごろでした。令和6年能登半島地震が起きた1月1日16時10分から8時間後の収録でした。 1月1日から大変な事態が起きていて、犠牲者の方が少しでも少なくなることを強く祈っています。 私自身も、いとこの家族が金沢にいるので心配しながら過ごしていましたが、避難していたと聞いてひとま...
Dec. 27, 2023
第498回: 顧客から直接情報を集め、選ばれる提案へ反映するには
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、自分たちのところでファーストパーティーデータを持つことについてお伝えします。 Webマーケティングをやっていると、ファーストパーティーCookieやサードパーティーCookieなど、技術やアクセス解析の話を想像するかもしれません。でも、今回は技術の話ではありません。お客さんから直接得られる情報を、どう集め続けて、商売に生かすかという話です。 題材にしたいのは、以前メールマガジンでも取り上げたジャパネットのクルーズ事業です。その前に、なぜこれが大事だと考えているか、収録当時のAIに対する見通しからお話しします。 AIでコンテンツが揃った後、何を理由に選んでもらうか 収録当時、私は2024年、2025年にかけて、生成AIがもっと効率よくいろいろなものを作れるようになるのではないかと考えていました。ここからのAIの話は、その時点での予測です。 当時も分野や内容、指示の出し方による差はありましたが、ChatGPTが出始めたころに比べれば、出力はかなりよくなったと感じていました。進化が加速するかは分からないものの、私はその可能...
Dec. 25, 2023
第497回:情報を公開しても伝わらない、売り手も気づかない情報の差を考える
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 ホームページへ情報を出しているのに、お客さんの知りたいことが伝わっていない。もう十分に説明したつもりなのに、これ以上何を出せばいいのか分からない。こういう状況を考えるとき、売り手と買い手が持つ情報の違いから見直してみると、分かりやすくなると思います。 今回は、Webサイトが情報を公開する場として広がってきた流れと、その後に残っている情報の差について、私の見てきたことをお話しします。 売り手に聞かなければ、分からなかったことがある 売り手は、商品やサービスのことをよく知っています。自社のことだけでなく、業界の事情にも詳しい。一方で、買い手は同じだけの情報を持っていません。この違いを、ここでは情報の非対称性と呼んでいます。 Webで調べることが当たり前になる前は、買い手が情報を得る手段は限られていました。パンフレットが欲しければ、その会社へ問い合わせなければならない。良さそうな商品だと説明されても、本当にそうなのかを、別の情報で確かめるのは簡単ではありませんでした。 日用品なら、近くに使っている人がいて、新しく出た洗剤はどう...
498
Dec. 19, 2023
第496回: ChatGPTなどでのテキストコンテンツ作成の現状と品質を上げるために必要な物について
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、先週末に配信したメルマガ「ChatGPTによるテキストコンテンツ作成は現実的なのか?」の補足として、生成AIによる文章作成の現状と、品質を上げるために必要なものについてお話しします。 金曜日の夕方ぎりぎり、もしくは土曜日の配信になってしまい、開封率が思ったほど伸びなかったので、ポッドキャストでプラスアルファを整理しておきたい、という背景もあります。メルマガを受け取っている方は、12月15日〜16日頃に届いているはずなので、あわせて読んでいただけると嬉しいです。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 結論から言うと、現時点では、マーケティングやセールスの文章を「丸ごと任せて、そのまま公開できる」状態にはまだ距離があります。一方で、生成AIは使いどころを絞れば十分に役に立ちますし、品質を上げる道筋も見えています。 本文では、次の3点を軸に整理します。 いまの生成AIで「できる文章」と「難しい文章」の違い 量産型のコンテンツ運用で起きやすい問題と、見直しの考え方 品質を上げるために必要なもの(自社の一次...
497
Dec. 7, 2023
第495回: AI活用がまだの方へ…その理由は「業務プロセス理解」と「現場にある課題認識」の把握不足かもしれません
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回はAIの話をもう一度取り上げます。業務に取り入れたい気持ちはあるのに、何から始めればいいのか分からない方や、そもそも重要性がまだ実感できず第一歩が踏み出せない方に向けて、私が日々のやり取りの中で感じていることを整理します。 AIを使ったほうが良い、というのは私自身がいろいろなツールを触っていても実感がありますし、世の中でも業務の効率化や無駄の削減、新しい事業づくりなど、幅広い目的で使われています。それでも導入できるところと、なかなか進まないところが出てくるのはなぜなのか。今回は、業務の側に踏み込んで考えてみます。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 結論から言うと、AIが使えない理由は「AIツールが弱いから」だけではない、という話です。むしろ、業務プロセスの整理と、現場にある課題の言語化ができていないことで、AIの活用イメージが固まらないケースをよく見かけます。 この記事では、次の3点を持ち帰れるようにまとめます。 AIが便利に感じられないとき、まず疑うべき視点 業務プロセスと課題認識が整理できると、...
496
Dec. 2, 2023
第494回: [現場雑談]PPCと比べたSEOの長所と言われていること、それは本当?
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今回は「PPCと比べたSEOの長所と言われていること、それは本当?」というテーマで整理します。きっかけは、海外のSEOメディアであるSearch Engine Journalに、SEOとPPCの長所・短所・違いをまとめた入門向けの記事があったことです。 この記事を題材にしつつ、私は「あら探し」をしたいわけではありません。現場でSEOを見ている立場として、よく語られる“SEOの良いところ”が、今の状況だとどう見えるのかを、なるべく正直にお伝えします。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) 結論としては、SEOもPPCも性質がまったく違うので、どちらが正しいという話ではなく、状況に応じて組み合わせるのが自然です。逆に言うと、SEOを「安い」「放っておけば安定する」といったイメージのまま捉えると、判断を誤りやすい時代になっています。 この記事では、Search Engine Journalの記事に挙げられていたSEOの長所3つを取り上げ、現場感の補足を入れます。そのうえで、SEOの短所として挙げられていた項目も踏...
Nov. 26, 2023
第493回:改めて一瞬の花火「Clubhouse」の周辺と背景、そして音声メディアの特性について考える
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。今回は、久しぶりに名前を見かけた音声SNSの「Clubhouse(クラブハウス)」を手がかりに、当時の空気感と、音声メディアの特性を改めて整理してみます。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) Clubhouseは、短期間で一気に広がり、そして驚くほど速く熱が冷めていきました。そこで「誰かが仕掛けたのでは」と言われがちですが、私の見立てでは、複数の要素が偶然うまく重なった結果として説明できる部分が大きいと思っています。 この回で持ち帰れるポイントは、次の3つです。 Clubhouseが広がった背景は、陰謀めいた話よりも「構造」と「偶然」のほうが説明力があること 一瞬でしぼんだ理由は、機能の模倣だけでなく「聞く側にとっての不便さ」にもあったこと 音声メディアはニッチでありつつ、話したい人が多いという独特の性質があること 久しぶりにClubhouseの名前を見かけた 今回のきっかけは、Yahoo!ニュースでClubhouseに関する記事を見かけたことでした。クラブハウス自体、ブームから時間が経っているので「...
492
Nov. 20, 2023
第492回:ヒートマップで気づいたことを、すぐ修正の結論にしない
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 自分たちのホームページを、お客さんはどんなふうに使っているのでしょうか。アクセス数やページごとの数字は見ていても、実際の動きを見る機会は少ないかもしれません。今回は、ヒートマップやマウスの動きの記録から、改善の気づきを得るというお話です。 こうした記録を見ると、思った以上にページが見られていなかったり、意図と違う動きをされていたりします。ちょっと怖いことでもあるんですが、その違いを受け入れるところから始めていただきたいんですね。 見てもらえているつもりと、実際の動きを比べる クリックのヒートマップは、どこがよくクリックされているかを、色の違いで表したものです。よく押されるボタンやメニューは目立ち、あまり押されていないところはそうでもない。本当はここを押してほしかったんだけれど、意外とこちらが押されているんだな、ということが分かります。 スクロールのヒートマップでは、ページのどの辺りまでスクロールされているかを見ます。例えば、半分ぐらいの人がこの辺りまで来ている、一番下まで行くのはこれぐらい、といった見方ですね。 途中に置...
491
Nov. 12, 2023
第491回:うまくいった仕事の「なぜ」を聞き出し、判断の仕方を社内で引き継ぐ
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 今月は目標を達成できた、良いページができた。結果を振り返ることは、皆さん自然とやっていると思います。ただ、次の仕事をもっと良くしたり、チームに経験を残したりするには、もう一歩踏み込んでほしいところがあります。 それは、その結果が生まれたプロセスです。何をしたかに加えて、なぜそれをしたのかまで振り返る。ここを自分たちのものにできるかどうかで、経験の積み上がり方が変わってきます。 同じ仕事をしているつもりでも、毎回違うことをしている たとえば、お客様の声を月に一つ作っているとします。先月はそれほど反響がなかったけれど、今月はSNSで見てもらえた。サイトの中でも、そのページへ進む人が多かった。読み終わってすぐ去る人も少なかった。毎月の仕事の中にも、うまくいったときと、そうでないときがありますよね。 そこで、季節のせいかな、業界の状況が違ったのかなと大ざっぱに捉えて終わると、なかなかノウハウが残りません。季節の影響もあるでしょう。ただ、その季節を考えて、インタビューする相手を変えたのかもしれないんです。 事前の準備が違ったかもし...
490
Nov. 9, 2023
第490回:ChatGPT使ってますか?まだの理由が「これ」だと危険です
ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。 このPodcast/書き起こしで得られること(要点) ChatGPTをまだ使っていない場合、理由によっては少し注意が必要です。 単に「新しいものが苦手」という話なら、使い始めれば自然に慣れていけることも多い一方で、「何を頼めばいいか分からない」「問いを立てられない」という状態が理由になっていると、これからAIが当たり前に組み込まれていく環境で、差が広がりやすくなります。 この書き起こしでは、ChatGPTを使っていない理由を整理しながら、今のうちにどこを整えておくと良いかを、私の現場の感覚でお話しします。 ChatGPTを使っていない理由は、大きく2種類に分けて考えられる 本当に注意したいのは「テクノロジーが苦手」よりも別のところ 「問いを立てる力」を鍛えるために、まず何から始めるとよいか ChatGPTを使っていない人が増えるほど、理由が大切になります 最近は、さまざまなツールの中に自然とAI機能が入り始めています。だからこそ、AIにまったく触れていない人は以前より減ってきた印象があります。 それでも「まだ使っ...